担当しているお仕事について教えてください。
当社で請け負った工事全体の管理業務を担当しています。業務としては工事を担当していただく業者さんの選定だったり、予算の管理、現場の進捗状況の確認など多岐に渡ります。同じ工事部であっても現場を重点的に管理する工事監理もいるんですが、私はどちらかというと全体を俯瞰する立場ですね。
具体的な業務としては、年間の工事予定の組み立てがあります。これは上司と現場担当と相談しながら月ごとに何棟建てられるか計画を立てるものです。当社はRC造が中心なので型枠業者さんが回らないと躯体工程が進まないんですよ。だから、あらかじめ見込みを立てておくことで、営業が仕事を取ってきた時にスムーズに段取りが組めるようにしています。結構ロングスパンで考えなくてはいけないので、秋には翌春に建てられる棟数について会議で話し合っていますね。
その他にも2週間に1度、工事部会議っていうのがあるんですが、この場で進んでいる工事全体の情報を吸い上げています。そこで各現場の監督から進捗を聞いて建材の納入が遅れていたり、工程に遅れが出ていれば、現場に応援のスタッフを入れたり、本社でコントロールしたり…現場と本社が一体になって解決しています。
この仕事のどんなところに、やりがいを感じていますか。
無事に引き渡せたときは、どの物件でも達成感を感じますね。もちろん必要な工期がちゃんと取れていて、余裕を持って引き渡しを迎えられるのが理想なんですが、どうしてもタイトな工期になってしまうことがあるんです。そういう時は現場と本社と一緒に工程をやりくりしてなんとか間に合わせています。社員が一致団結して、なおかつ質の高い建物が作れた時は強い達成感を味わうことができるんですよ。
あと当社では入社したらすぐに現場を担当してもらうことになっています。その時に職人さんとやり取りをすることになるんですが、これが最初の頃は大変なんです。各現場には図面があるんですけど、建築士さんによって図面の描き方が違うので、その図面だけだと職人さんに理解してもらうには不十分。だから現場の担当者が指示をして作ってもらうんですが、その指示の「質」がそのまま建物に現れてくるんですよ。きちんと指示をすればきちんとしたものになりますし、それなりの指示をしてしまうとそれなりのものにしかならない。最初のうちは先輩にフォローしてもらいながらやっていただきますが、とても難しいことなんですけど、そこに面白みがありますし、やりがいがあると思います。
これから取り組んでいきたいことはありますか。
今は物価が上がり続けていて建材が高くなっていますよね。それに地価も上がっているので当社のお客様も、これまでのように賃貸経営されている方に加えて、企業との取引も増えてくるのかなと思っています。そうすると施工の精度や仕上がりの部分だったり、プロセスの部分がより重視されるようになる。だから、いま社内で取り組んでいるのは事前に細やかな部分まで準備をして、着工した時には今まで以上にスムーズに工事が進められるような動き方に変えていこうとしています。世の中の動きに合わせて、お客様が求めるものが変わる。その変化に私たちもしっかり対応していく。最近では、日増しにその意識が強くなってきました。
そもそも当社は、代表の中村を筆頭に古い考え方に固執せず「変化なくして進化なし」っていうのを合言葉のように言い続けている会社なんです。常に何か新しいことにチャレンジしていこうとしているので、色々な知識や経験を取り入れて成長できる会社だなと思っています。